鬱病が断食で治らない理由

長年治療をしているとどうしても難しい方が増えるので、自然と断食の勉強もするようになる。本を読めば読むほど断食が万能という感じになるが、しかし患者を送っても中々結果が出ないことがある。初めのうちは断食の日数が足らないとか、何回かやるうちに効果か出ると思っていたが、EAT(Bスポット療法)マウスピースに患者を送っているうちに、治癒率が違うのと鼻と噛み合わせだけで良くなる患者がいることがわかり、断食よりも耳鼻科と歯医者を優先している。なぜそういう事が起こるのか、自分なりに考えて一つはそういう患者さんを診ていると一昔前に比べて、か弱い方が多いことに気がつく。男性からなせ背が高くて細身、鼻は悪いし、下痢気味、食べても太れないし、アトピー性皮膚炎もある。女性なら喉が弱く、生理不順、アトピー性皮膚炎やアレルギーを持っている。何となく同じカテゴリーの方が多いことに気がついた。これは一つに生活習慣や食生活が起因していると思う。我々の子供時代は学校から帰ると、煎餅をほおばり、ランドセルを投げてすぐに外に行った。5時ギリギリまで家には帰らない。家に着くとすぐにお腹が空くから、煎餅かするめ。どちらも硬い。肉も硬いし、シャケなども硬かった。口の中でとろけるものなどあまり記憶がない。しかし今は何でも柔らかい。ファストフードも肉も煎餅も全て柔らかい。口の中で溶けないと売れないのかと思ってしまうぐらいだ。そうなると段々顎が発達しなくなるのでシャープな顔になる。徳川家康みたいにえらが張っていない。ジャニーズみたいに格好は良いかもしれないが、そういう子は殆ど顎関節症と鼻炎を持っている。その上に腸が弱いから、断食よりもEAT(Bスポット療法)とマウスピースを先にやらなければならない。昔みたいに鼻や顎関節に問題のない方には断食で良かったのが、生活習慣の違いによる鬱病に対して強い原因となっているのではないだろうか。場所的にも鬱病は前頭前野(おでこ)に症状が出やすい。まさに鼻炎の場所とかぶる。顎関節も頭の血流に強い影響がある所なので、断食よりも治療を優先させるべきである。こんな事を感じながら、時代の変遷と共に治療の順番も変わっていく。常に世の中が変化していることを治療をしながらいつも感じている。