結婚相手について

この仕事を40年位やっていると何人かから結婚相手の相談を受ける。現在、8人から頼まれ、男性が1人で後は女性である。兎に角男がいない。昔であれば箱入りですぐに嫁の話のあったようなおとなしい女性に縁談がこない。子供の頃はお見合い写真を5-6枚持った世話焼きおばさんが「お宅の二女、28才だっけ。」と言って、アルバムを見せて好きな人を選びなさいと言っていた。当時、「男が30才を超えて結婚しないのは何処かおかしい。」と親がよく言っていたが、現在は30台の未婚率が50%である。昔の世話焼きおばさんはそれなりにいい思いをした。子供が生まれたので名前をつけてくれとか、お宮参りについてきてくれとか、運動会なんかも呼ばれて回りに名付け親ですとか紹介された。しかし最近の離婚率は30%なので、3組くっつけても1組から離婚の相談をされる。こりには参ってしまう。そんな事で最近は、「株と嫁の世話はするな。」と世間では言うそうである。患者さんを診ながら時々、「あなたは結婚して子供を3人作るととても元気になる。頑張りなさい。」と言ってしまうが、「どういう風に男性を選べば良いのですか?」と聞かれると必ず次の2つのことを言っている。

約束を守らない人はダメ。言ったことをちゃんと実行するかどうかをみる。これは外せない。
相性のいい人。

特にこの相性だが、相性のいい人と悪い人の違いはわかりますかと聞いてもあまり答えが返ってこない。相性が良いというのは喧嘩したときにずれる。男性がかっかしている時は女性が冷静で、その後女性がかっかした時には男性は冷めている。2人でかっかしたら喧嘩になって言わなくてもいいことを言ってしまう。離婚は簡単である。相性の悪い人は同時にかっかしてしまう。相性は専門家に見て戴くとして、これは外せない。もちろん統計だが長い歴史から割り出したもの、80%は正しい。後は生理的に嫌でなければどなたでもいいと思っている。自分がどんな相手でも夫を社会で役に立つ人物に育ててみせるという気概だけあればいい。そういう気持ちを持っていると、ご主人が仕事でうまくいかなくなったときに、「いよいよ私の出番です。」となる。自分がご主人に幸せにして戴こうと考えていると、「パパの会社倒産しちゃった。これでは私を幸せに出来ないから実家に帰ります。」となる。2つの条件と気概だけで人生結構幸福に暮らせる。