粉末と飴と塗り薬
この時期、咳をしている方は多い。よく龍角散を勧める。龍角散には桔梗やサポニン成分が入っていて鎮咳、去痰に有効である。この龍角散、株式会社龍角散である。太田胃散もそうだが、株式会社太田胃散である。いかに長い間人々に使われていたかが分かる。龍角散はアルミ缶に入った粉末が有名だが、最近はのど飴も出している。実験のつもりで試したら効き方が違う。咳を直接止めるのは粉末がいいのだが、飴は喉で数分間なめているので治療効果が長いように感じる。同じように塗り薬でヴェポラップがあるが、直接咳は止めないが何か効果時間が長いように感じる。このヴェポラップ、テレビの宣伝が子供に塗っているので、子供用と思っている方が多いが大人も使える。色々と考えて一つのことに気がついた。それは「患部刺激時間の長さの違い」である。龍角散の粉は効果的には一番効くが、すぐなくなってしまう。飴は数分間続くし、塗り薬だと何時間も少しずつ効いている。鍼でもそうだが、太いのを直接刺せば鎮痛にはいいが、すぐ痛みがぶり返すことがある。皮内鍼といって目に見えないぐらいの鍼は何時間も貼りっぱなしだが、大きな効果を現すことがある。そうなるとトータルでの刺激量を考慮しなければならない。症状によって使い分けることが大事である。