ピントはずれの健康法
健康ブームは続いているが、どうみてもピントはずれの健康法は多い。
人の身体をくまなく診ているだけに、いかがなものかという健康法を上げてみる。
■腕の使いすぎはダメ
以前、健康のためといって土日にテニスをしていた方が肩こりがなかなか治らなかった。「どうしたら肩は治るのか?」と聞かれたので、「テニスをやめれば治ります。肩は腕の使いすぎによる筋肉痛です。」と答えた。治療で腕のこりを取るのは大変である。足は楽であるが、趣味などで手を使うのは程々がいい。
■健康食品は本当に必要?
これだけ飽食の時代、何かが足らないということは実に少ない。以前、27種類の健康食品を持ってきて調べたら3種類しか良いものがなかった方がいたが、乳酸菌でも摂って昔の食生活(昭和40-50年代)に戻したり、断食した方が余程身体には良い。
■過信は怖い
自分はこの程度のことをしても身体は壊れないという過信。壊れるに違いないと思っていた方が身体にはいい。
■我慢強くない方がいい
当院は「我慢弱い人間」を作ろうとしている。辛い症状はすぐに対処する。我慢はしない。
■「身体の本音」を無視して「本人の気持ち」を優先すると壊れる
以前から身体には2人いると言っている。「本人の気持ち」と「身体の本音」。あまり身体の本音を無視すると、辛い症状が次々と出て何も出来ない状況にさせられてしまう。身体の本音を無視してはいけない。
■兎に角歩けば良い?
下半身に問題がなければ問題はないが、坐骨神経痛や膝痛がある場合はまず治してからでないと、腰が痛くなってしまう。何でも歩けば良いというものではない。
■病気を治すために栄養を摂らなくては・・・・
動物を見ていればわかるとおり、怪我をしたときなどは食事も取らないでじっとしている。人間も同じで、病気の時は胃腸を休ませ安静に限る。栄養を摂らなくても蓄えは一杯ある。
■頭を使ったので甘い物を摂らなくては・・・
糖分がなくても頭は働く。糖分の過剰摂取による習慣性が怖い。「砂糖は麻薬」と言っている。
上記は全て普段の治療で感じているものだ。いくつか当てはまりますか?