雪山で膝痛が悪化
膝が痛くて山登りを控えていた方が、最近調子が良いので久しぶりに登山をしたら思いのほか雪が残っていて、膝がかなり悪化したという。脚を診ると内転筋がかなりやられている。下りの時に不安定にならないように踏ん張ったことが容易に想像出来た。太腿の前面の筋肉痛も酷い。反対側の裏の筋肉痛もかなりだ。これでは辛いだろう。本人は、「山自体は高い険しい山ではないのでショックだ。」と言う。しかし我々から見ると良い経験をしたという。本人の不安を箇条書きにしてみたい。
- こんなに痛くなるとは思わなかった→予想以上に負担をかけたのだから、当然である。
- 治療して大分良くなっていたのに・・・→治療はまだ途中であり完治しているわけではない。
- 登りは大丈夫だったが下りにちゃんとスポーターをしたのに・・・→使っているサポーターでは雪道の下りには弱すぎる
- ここまで筋肉痛が起こるとは思わなかった→我々から見ると太腿の鍛え方がまだ足りないので本格的に鍛えるべき
- もう雪山は登れないのではないか→夏の期間だけ登るか調べてから登ればいい
- 今まで順調に回復してきたのにショックだ→これから本格的に悪条件をクリア出来る脚にすればいい、課題が見えたはず
- 登ってからもう10日も経つのに筋肉痛が残っている→これだけ負担をかければ当然残る
本人は色々と不安だろうが、こういう事があってようやく本気に治療しようと思うものだ。不安の種を分解して考えると一つずつ答えがある。確実にクリアしていけば来年ぐらいには雪山も登れる。本人の不安に対してどうしたら良いか答えがないものなど一つもない。これをチャンスと捉えるか諦めるかで運命が変わってしまう。私から見ると特段悩むことなど何もないと思うのだが・・・・。