「治療が大胆になった。」と言われて
腰の手術が終わりリハビリで通っていた方が久しぶりに来て、「あれ、ちょっと治療方針変えた?以前より大胆になったんじゃない?」と言う。私からすれば何も変わっていない。何が違うかと言えば、手術の跡は神経症状や炎症が残っていて、やたら触れなかった。下手に触ると治療後に痛くなってしまう。それを恐れて周りから徐々に出来る範囲で治療していたが、術後大分時間が経ったので、神経症状は殆どなくなり、炎症も問題ないレベルまで下がった。だから攻めたい所を攻められるわけである。それをおそらく、大胆になったと感じたのであろう。この方は芸術関係の仕事をしている方なので、そういうところはとても敏感に感じたのであろう。この仕事をしていると患者の心の変化を敏感に感じる。色々な思いを持って治療に通っているのだなぁとつくづく感じる。