歩く歩数を競って不健康に
常連の社長がいつもより脛が硬い。話を聞いたら、社内で歩く歩数を争っているという。若い社員1万歩歩けば負けたくないので、最近は2万歩ぐらい歩いているという。それも毎日。これでは脛はほぐれない。これは解剖してみると分かるのだが、脛の筋肉(前脛骨筋)は非常に深みというか厚みのある筋肉で、人が何時間でも歩行出来るように創られている。だからかなり無理が出来る。社長曰く、「どうして毎日歩いているのに慣れないのか?」とのことだが、「ここは筋肉疲労がたまるだけで、解決する方法は休息です。今はプロでも練習は1日おきです。1日トレーニングをして、翌日は筋肉痛や疲労を休ませてまた翌日訓練します。長年治療をしていてこの脛が硬いというのは大問題です。皮膚は弱くなり、ストレスには弱くなるし、頭や胃腸の血流は落ちるし、腰や膝は痛くなるし、良いことは何もありません。ぼくなら競争しません。」と言ったら、「そういうものですか・・・。」と言っていた。