一線の越え方
仕事柄、無理をして身体が壊れた方ばかり診ます。
以前から、「物事は程々に」「中庸が1番」「適当の勧め」「いい加減の勧め」「物事60点主義」「我慢弱い人間作り」「病気は仰山に」「仕事を道楽に」などと言ってきた。
人間を70年近くやっていれば上記の内容は理解して戴けるのだが、若い方には中々伝わらない。
どうしても一線を越えて体を壊す方は多い。
壊れた後で、「こんな事になるとは思ってもいなかった。」とか、「知っていればやらなかった。」などと言う。
しかし無理をした方が全員壊れるわけではない。
注意深く観察していると、どうにもならないところまで壊わしてしまう方には同じ特徴がある。
1.我慢強い
2.根をあげない
3.体力に自信がある
4.結果が出るまでやめない
5.身体の事を一切顧みない
6.集中力がある
7.今まで派手に壊れたことがない
こんな特徴がある方は泥沼にはまる。
若い時に体を壊すのも良い勉強である。
壊して懲りると少しだけ身体に気を使う。
「ちょっと無理しているかも知れない。」と今までは身体のことを考えなかった方が身体に対して目を向ける。
一線を越えても身体が回復する方達はこの感覚を持っている。
少しだけ無理したときに一瞬身体のことが頭をよぎる。
この感覚を持っていれば上手に一線を越えられる。
進め進めではいけない。
一瞬立ち止まり目を外から中に向けることがコツである。