娘の育て方
最近久しぶりに感動した本と出会った。「働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと」漆紫穂子著、かんき出版だ。実家が学校経営ということもあり、6代目の校長としての奮闘記が赤裸々に書かれている。学校経営がうまくいかなかったときに、なりふり構わずどうやったらいいかを人に聞くと、意外にも親切に指導を頂いたり、若くして教師だった人間が学校経営をやると古株との軋轢に悩んだ話、男性社会でどうやって女性が細やかさを出していくかや、社会人として身につけなければならないわきまえやマナー礼儀など、校長先生が実体験で修行をされた内容が実に細かく書かれている。またその時にどう感じてどう判断し、時には自分の意志ではなかったことも我慢し、乗り越えた話など苦労が伝わってくる。自分の所だけの生徒に限らず、若い娘さんに生きる方向性がやさしい言葉でわかりやすく諭されている。当院ではこの本を娘さんを持つすべての親に勧めている。やがてこの本は若い娘のバイブルになるのではないかと思っている。あまりの内容の濃さにすべてのページに赤線を引き、読み終わった瞬間、何とも言えない底力が心の底から湧いてきた。久しぶりに心が熱くなった本と出逢えた。