病院がなくなると元気になる話
北海道の夕張市が財政破綻したことは大きなニュースになりました。
それに伴い市民病院がなくなり、救急病院が消えました。
CT・MRIが市内に一台もない。
そしてここは高齢化率が45%(全国平均は25%)で大変な事態になると思っていたら、実際は逆でした。
50代・60代の方は町に医者がいないから、今日は1万歩歩いたとか、血圧を自分で測って少し下がったとかやっている。
自分の免疫しか頼れないから、体操をやったりしている。
患者さんの意識が変わったしまったという。
では80代・90代はというと、まず救急車を呼べないから訪問看護師に点滴をしてもらう。
そして死を受け入れる。
そういうことを続けたら、救急車を呼ぶ回数、高齢者の医療費、死亡率まで下がってしまった。
これは外国でも起こることで、日本では考えられませんが病院がストを起こすと、救急車を呼ぶ回数、高齢者の医療費、死亡率が減る。
病院を再開するとまた増える。
何とも皮肉な結果だが、事実である。
病院があるから安心と思っていない。
出来ることはすべて自分でやるしかないと思っている。
この意識の違いで膨大な医療費を減らせる可能性がある。
破綻から教わることがある。