普段治療しないところが大事

患者さんの中にはかかりプロというか、治療に慣れている方は多い。
我々の業界に数千万円のお金を落としている方もいる。
私が生まれる前からかかっている方もいる。
治療技術は解剖を学び
自分なりに考えて作ったが、どうも数ヶ所普段あまり一般の先生が治療しないところがある。

1.太腿の前面-ここは自覚症状が出ない。この筋肉が硬くなると膝痛を訴えてくる。また胃腸障害でも出やすい。腰痛や坐骨神経痛の時は見落としてはいけないポイントである。
2.肘から下の掌側-ここも自覚症状が出ないところ。パソコン病や腕の使いすぎ、ストレスなどで硬くなり、酷くなると首や肩の症状が出る。
3.鎖骨下-ここは腕の神経が通るところ。腕に症状がある場合はここが治療ポイントになる。
4.胸の前の真ん中の骨-「胸骨」と言うがここは肋骨がくっついていて、身体のゆがみや呼吸器の疾患で反応が出やすい。咳き込んだりすると簡単に肋骨と胸骨にゆがみが出る。肋間神経痛の時もこの胸骨周辺に痛みがよく出て、治療ポイントになる。
5.頭皮-床屋さんに行くと頭を揉んでくれるが、この頭皮は立派な反応点である。不眠症や鬱病など頭皮に鍼を打ったり、頭だけで治療が終わることもある。
6.耳の周辺-耳の周辺にはツボが並んでいて、片頭痛や耳鳴り、寝違いなどでもよく使うツボがある。耳の前は顎関節の反応なので、ここも注意をしてみなければならない。

肩や腰が悪くても患部ばかりを治療すればいいというものではない。
普段あまり話題にならないところに大事なポイントが沢山ある。
そこをちゃんと治療できれば一流である。