なぜブログを書いているのですか?
近所の常連さんから、「最近ブログのアップが日に3回とか多いですが、なぜ書いているのですか?」と聞かれた。理由は2つある。
- 患者さんが自分の症状と似たような話に共感して頂き、どうすれば治るかを知るため
- 治療家が治療法に悩んだときにどうやって打開すれば良いか学ぶため
1はそのままなので理解していただけると思う。乳がんの患者さんが「乳がん」と検索窓に入れて頂ければそのまま情報が得られる。それも病院で教わらない内容である。最近はこのブログが評判で読者が増えている。もう一つは長年この仕事をやっていると鍼灸の免許を35才ぐらいで取って1-2年修業して開業したが、治療院をつぶしてしまったという方がよく面接に来る。話を聞くと、「家内は身重だし、開業でお金を使ってしまってどうにもならない。治療院をつぶして何処かで働かなければならないが、雇っていただけないか。」というものである。開業出来たのだからさぞかし腕に自身があるのかと思い技術を見ると、とてもこの技術では患者が来るわけがないというレベルである。ラーメン屋で言えば不味いラーメンしか作れないのと同じである。これでは治療院をつぶすわけだと思ってしまう。患者が2度目行くわけがない。多少レベルがよくても1番よく聞くパターンは、初診で患者が腰痛で鍼を打ってもらった。少し楽になってまた患者が腰が痛くなった。先生に、「前回の初診時に鍼を打ってもらって楽になったが、また痛くなった。また治療して欲しい。」し言われて、「では2回目は少し鍼を太くしましょう。本数も増やしましょう。」と言って先生が治療した後、「先生、2回目も楽になりましたがまた痛くなりました。」と言われて先生が、「ではもっと鍼を太くして本数を増やしましょう。」と言ったら、患者はどう思うだろうか。「この先生、治療はワンパターンで治療法の引き出しがないのではないだろうか。」と思われてしまうのではないだろうか。だから引き出しのない先生は患者が4回目以降来ない。3回で切れてしまう。人気の先生はそういうときにすぐに切り返しを持っていて、「ではお腹からアプローチしてみましょう。」とか、「肩関節や股関節から調整しましょう。」といくらでも引き出しがある。この引き出しはすぐに増えるものではないが、自分が目標を持って地道に自分に足りないものを埋めていくと自然に増える。私も若い頃は何から手をつけていいか分からず、キネシオテーピングや解剖や代替医療、Bi-Digital O-Ring Testと進んで今は筋膜リリース(ファシアリリース)ファシアリリース、EAT(Bスポット療法)とやってきた。そういう若い治療家が悩んだときに、どうやって突破口を見つければ良いかの一助になりたいと思っている。昔はそういう解決法の本がなかった。今はネットで簡単に調べられるが、長い眼で見て患者さんのためになる。そんな事をイメージしながら書いていますと伝えた。