気付けに一杯
よく元気を出すために気付けに一杯などと言うが、これは実に理にかなっている。今日来た常連さんは数日前に気付けに一杯やった。そしたらとても体調が良くなったが、これはまぐれかと思ったと言う。昔田舎では大工さんが朝から酒を飲んで仕事をしていた。酒を飲むと真っ直ぐ釘が打てるという。自転車も酒を飲んでいる時の方が真っ直ぐこげる。大分前に警察で高齢者の運転と飲酒というデータを取った時に、素面より微量お酒が入っている方がちゃんと停止線で止まれるという事がわかった。しかしこれを出すわけにはいかないからそのままになってしまったという。高齢者になれば頭の血行不良は避けられない。一杯の気付けで脳の血流が上がる。フレンチなどでも食前酒はよく出る。確かに一杯飲むと食欲が出る。昔の人は解っていたのであろう。以前講義で、身体に良い赤ワインの量は30-60mlと教わった。コップ1杯が180mlだからほんの少しである。これぐらいの量が健康には良くてそれを超えると毒になるという。養命酒なども勧めているが小さいキヤップ1杯である。身体に良いのは概して微量である。