腹八分について

昔の方は「腹八分」といういい言葉を残してくれた。しかしよく考えると昔人生50年だった頃はそれで良かったが、今みたいに30年も寿命が延びると80才になっても腹八分というのは少し食べ過ぎだと思う。亡くなられた聖路加病院の日野原先生も晩年、「10才年をとるごとに一分落としなさい。70代で七分、80代で六分、90代で五分・・・。」というような事を言っておられた。しかし患者さんに腹八分と言うと九分五厘食べてしまう。腹半分というと、「そんな事は出来ない。」と言われてしまう。結局、腹六分と言って実際は八分食べているのであろう。元気なお年寄りを診ているとほとんど皆肉を食べている。油の少ない赤身をパクパク食べている。胃にとって蛋白質ほど分解しやすいものはない。糖分や油は苦手だが、タンパク質は食べて胃にもたれないし、太らない、実にお薦めである。炭水化物を減らし、食事の回数も3回から2回に減らし、腹六分(多少の誤差は大目に見るとして)の範囲で楽しんでいただきたい。