いのちの話
常連さんがどういうわけか突然、身体に興味を持ち始め、健康に関する本を読みあさっているという。
特に「腸」に関する物が多く、読んだ本の中身が私のしゃべっていることと同じだという。
よく聞いてみると順天堂大学の医学部教授の藤田紘一郎先生の著書を読んでいるという。
これは私自身が藤田教授の講義や著書を読みあさって影響を受けたもので、私が本の内容をしゃべっているに過ぎない。
そんな話をしながら、「ではいい機会ですから、今後読まれるといい本をお教えします。しかしこれはただ読むというのではなく、身体の話というのは『いのち』の話です。○○をして痛みが取れたとか、△△の薬で治ったというのは表面の話で、身体を学ぶということはその中に存在している『いのち』を学ぶということです。例えば今、西洋医学で終末期医療の問題があっていい解決策がありません。理由は西洋医学の中に『死は敗北』という考え方があるからです。だから延命、誰か論文を出してくれるか、良い薬を開発してくれるのを待っているのです。しかし『いのち』は死んだあとも仏さんの世界で魂だけで生きていて、又何年かするとこっちの世界に戻ってきます。いわゆる輪廻転生ですが、ここが理解出来ると『死は敗北』ではなく、次の世界に行く単に通過点になります。『いのち』のつながりは例えば自分が生まれるために両親が2人、その上に親が4人、10代前では1024人、20代前では100万人を超えます。その中の一人がいなくても自分は生まれてきません。そしていのちをつなぐ。子供がいなくても生まれ変わっていのち繋ぐ。そういう事を意識しながら身体を学ぶととても奥が深くて興味深くなると思います。」と伝えた。
常連さんは「は、そういものですか・・・・?」と感想を言っていた。