夫源病について
仕事柄、40年ぐらい連れ添ったご夫婦の愚痴はよく聞く。
ご主人は、「昔は可愛かった。今は生意気。」
奥様は、「そばにいないで欲しい。定年後は家にいると思うと恐ろしい。」
とお互い言い分はあるのだろうが最近、「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」「いつまでたっても更年期が終わらない…… 奥さん、それは「夫源病」ですね。」とちょっとショッキングな著書を書かれた先生がいる。
医学博士、循環器科専門医、心療内科医の石蔵文信先生である。
ちなみに夫源病とは「夫が源(原因)となって、妻の体や心が不調になる病気」の造語である。
どれも気になるので読んでみたら、「男女は共に若い時のホルモンの影響で一時的におかしくなっている。動物で言えば発情期、それが終われば本来相容れないものを持っているのだから合わなくて当然。」と言うのだ。
〈一部抜粋〉https://eonet.jp/health/healthcare/health69.htmlより
夫源病は夫の何気ない言動に対する不満、あるいは夫の存在そのものが強いストレスとなって、自律神経やホルモンのバランスを崩し、妻の心身にめまい、動悸、頭痛、不眠といった症状が現れます。症状だけを見れば、40~60代に起こりやすい不定愁訴である更年期障害にも似ています。このことから、従来は「更年期障害」とされてきた中年女性の体調不良の原因の多くは、実は夫にあるのではないかとの見方もあります。夫源病は必ずしも更年期の女性だけに見られる症状ではなく、3,40代の若い世代や60代の女性にも多く見られます。つまり、夫(パートナー)を持つ女性なら、誰でも夫源病にかかる可能性があるのです。
とにかく夫が家にいる週末は頭痛。平日も夕方からイライラする
夫に急に怒鳴られたのを機に動悸が始まり、唾が飲みこみにくくなった
めまいに悩んでいたが、夫が長期出張に出たら治った
夫の身勝手な発言を聞くと、顔ののぼせやほてりが起こる
出張などで夫が不在のときには症状が出ない(軽くなる)、夫の言動によってその症状が重くなる、などの因果関係に心当たりがある場合は、夫源病の疑いが濃厚です。
〈夫の現状チェック〉
人前では愛想がいいが、家では不機嫌
上から目線で話をする
家事に手は出さない(手伝わない)が口は出す
妻や子どもを養ってきたという自負が強い
「ありがとう」「ごめんなさい」のセリフはほとんどない
妻の予定や行動をよくチェックする
仕事関係以外の交友や趣味が少ない
妻が1人で外出するのを嫌がる
家事の手伝いや子育てを自慢する自称「いい夫」
車のハンドルを握ると性格が一変する
〈夫源病になりやすい妻のタイプ〉
我慢強くてあまり弱音を吐かない
几帳面で責任感が強く、仕事や家事に手が抜けない
感情を表に出すのが苦手で、人前で怒ったり泣いたりできない
人に意見するのが苦手で、理不尽なことを言われても反論できない
「いい妻」「いい母親」でありたいという意識が強い
外面や世間体が気になる
細かいことをクヨクヨと気に病む性格だ
〈解決法〉
プチ別居の勧め
大声を上げる、叫ぶ
泣く
愚痴る
ものに当たる
秘密を持つ
中々深いテーマだが、悩んでいる方は多い。