ウェラー・ザン・ウェル
Weller Than Wellとは誰言うとなく伝えられてきた言葉で、直訳すれば、「健康なときより、いっそう健康」という意味である。
元NHKでがん患者の川竹文夫さんがNPO法人ガンの患者学研究所を立ち上げた。
そして川竹さんがこの言葉を次の様に解釈すると言っている。
「自助努力によってガンを治した人は、ガンになる以前にも増して、心身共に、はるかに健康で幸せな人生を送ることができる」
この患者会は治癒率はとても高く、徹底した食事療法、生活改善、医者との向き合い方、心の持ち方、「ありがとう」の連呼などとても具体的に免疫をあげる対策が取られていて、成果を上げている。
資料を読むと所々に感謝という言葉が出てくる。
「この程度で良かった。」
「専門の先生に診て頂けて良かった。」
「生きることに感謝、家族に感謝、命に感謝。」
「自分は軽くて良かった。」
他の患者さんを診ていても、
「どうして私がこんな目に逢わなくてはならないのか・・・。」
「どうせダメに違いない。」
と不平ばかり言っている方より治りが悪いように感じる。
大事なことは感謝して「気がつくこと」だと思う。
太陽や水、空気があるのは当たり前でない。
朝目が覚めることは当たり前ではない。
当たり前に見えることに感謝を持ってよく見てみると、特に日本での生活はどれだけ恵まれているかわからない。
「難あって有り難し」だが、病気を体験するということはその気づきによって、心が変わり、それが最大の予防策となる。
病気の体験によって、まさに「ウェラー・ザン・ウェル」である。