年をとると共感で幸せになる

女性同士の話は共感で成り立っている。

「私○○と思うんだけど。」
「わかる、そうそう・・・。」
「やっぱりそうよね。」

話の内容より共感することが目的に見えてならない。
男性同士の話は結論が大事である。

「やっぱり○○はこうあるべき。」
「でも△△の場合は当てはまらないから、□□がベター。」
「なるほど、一理あるが、こういう例外の場合はどうする?」
「そうか、じゃ、○○でやるしかないか。」
「今回は○○で様子を見て、ダメなら再検討しよう。」
「ではそういう結論で・・・。」

これが男性のパターンである。
段々年をとるとこの共感という部分が生活の中で増えてくる。
テレビドラマを見ても、我が儘な子供の話になると体験した親ならすぐに共感してしまう。
会社を苦労して立ち上げた方なら、起業家の話にはすぐに共感してしまう。
病気で病んでいる方なら、ドラマの手術シーンなどは見入ってしまう。
失恋を経験した方なら、ドラマの失恋シーンは胸が苦しくなり見られない。
映画でもドラマでも歌舞伎でも何でも芸術関係はこの共感で成り立っている。
子供の頃に失恋や親心のドラマを見ても何も感じないが、還暦も過ぎてくれば道路でよその子が転んだだけでドキッとしてしまう。
幼稚園の運動会など見ているだけで涙が出てくる。
この共感が人に大いなる幸福感を与えていることは間違いない。
人は年と共に幸福感が増すように作られているようだ。