何事も40年かかる
これは以前、ある社長から聞いた話したが、「私が会社を興し、番頭を作り、会社が大きくなってきた。何も言わなくても番頭に完璧に任せ切るには40年かかった。30年だと少し足りない。」と言っていた。別の会社の番頭さんが、「先代から仕事を任される場合、30年経って、『ま、お前でいいか。』と言われたが、40年経ったら、『頼むぞ。』と言われた。」と言う。すごい話だが、色々な職種でこの話は聞く。二十歳で会社に入って修行を積み、還暦の定年間際にようやく任される。という計算である。現代はスピード時代だから、そんなのんびりしたことは言っていられないのだろうが、昔政治家の先生から、「中国は選挙がないので賛否両論はあるが、国家主席を決めるのにやはり人物を30-40年ぐらいは見られるそうである。共産党に入り、段々位が上がっていく。何十年もその人物を見てこの人ならということで決まると言う。」この話でもやはり40年か、と思った。旧約聖書のモーセもエジプトから民を率いて40年にわたって荒野をさまよったとある。なぜかこの40年がひっかかる。私も今年で40年を迎えたが、昔では考えられないくらい治療が楽になった。悩むことが殆どない。昔流に言えば二十歳で元服して還暦まで40年。いつもこの40年、気になっている。