追いかけている間に洗練される
以前、「健康法、追いかけているうちが華」という話を書いた。常連さんの中には深夜テレビショッピングで、腹筋に効くとか言われるとすぐに買ってしまい、2-3回使っただけですぐにうちに持ってくる人がいる。「ちょっとお前の所で預かってくれ。ま、いいからここに置いといてくれ。」と言われ、3つも4つも機械が溜まる。そしてすこし時間が経ち、バージョンアップと言われるとまたすぐに買う。それも飽きて又持ってくる。健康器具や健康食品にはまる方は多い。よく懲りないなぁと思うが、一つだけ良いことがある。それは追いかけているうちに洗練されてくる。例えば自分の会社の同僚が、○○という機械を買って調子が良いと言うと買ってしまうが、自分がやってみても効果を感じない。そうなると持ってきて、「何故、俺に効果が出ないのだ?」と聞く。「あなたの場合は△△だから、これはダメです。もっと□□がいい。」という話になればそこで学ぶ。そして他人がその機械を買おうという話をしていればかなりのうんちくを言う。そんな事を10年ぐらい続けると自宅は治療院が開けるぐらい、機械だらけになる。その頃には「自分の腰痛は○○の機械を少し股関節に当てて、△△をゴルフの前に飲むとプレイのあと痛くならない。その後は半身浴(心臓が苦しくなければ全身浴)とテーピング、ダメなら揉んでもらう。スケジュールが立て込んでいるときは足に鍼で大丈夫。それをやらないと坐骨神経痛が残る。」と言った具合いに、どんな名医よりも自分の身体を理解している。伊達に長い間、お金を使っていない。授業料が活きている。大体見ていると10-15年ぐらいでその域に行くようである。洗練するのにも時間とお金は必要である。