モンブラン比べ

常連さんを3日前に治療した時、下半身は何ともなかったのが、今日来たときは「スタマックライン-胃炎」「便秘」「下腹部の反応」「甘い物取りすぎ」と一気に身体が反応している。これはこの3日間で甘い物を食べ過ぎたとすぐにわかったので、「3日間、ずーっと甘い物を食べ続けたでしょう?」と聞いたら、「え、まぁ。」と歯切れが悪い。3日前にコンビニで買ったマーガリンたっぷりのお菓子をBi-Digital O-Ring Testで調べたらもの凄く悪い物だったので、もういらないとうちに置いていくと思ったら持ち帰った。「これは食べたなぁ。」と思いながら、それだけではこんな身体にならないので聞いてみたら、「モンブランの食べ比べをやっています。どれが一番美味しいか調べています。」と言う。「モンブラン比べ?」そんな言葉は今まで聞いたことがないので呆れてしまった。私なら、「梅干し比べ」「ところてん比べ」「海苔比べ」ぐらいはするが、「モンブラン比べ」など考えたこともない。そういえば以前、乳がんの手術をした方に、「甘い物は止めなさい。」と言ったら、「考えておきます。」と言われ、こちらは頭を抱えてしまったが、女性が甘い物を食べるのは脳の報酬系がかかわっている。ストレスがかかったり、ご褒美で必ず満たされ、満足度の高いものかつ、手っ取り早いものというは甘い物が一番いい。報酬系は仕事の満足や他人に対しての施しで満たされるが即効性がない。現代社会で一番速攻的に満たされるのはゲームである。以前から「甘い物は麻薬」と言っている。この方にはもう数年、甘い物の話をしているが中々人の言うことを聞かない。特に最近、多くの患者にこの話を言い続けている。仕事柄少しこちらも腹をくくり、患者の言葉は姪っ子が言っていると思えば腹も立たない。糖分や牛乳、生クリームなどの取り過ぎで乳がんの増加率を見るたびにこちらもイライラしている。