テーピングで補強して本当に良かったのか悩んだ話

常連さんが肩を痛めて治療している。医者に行って注射をしているが完治まではまだ遠い。肩を痛めた場合は三角筋といって、肩についている筋肉が弱くなってしまっているので、三角巾などで腕を支えてあげると楽になる。その上もっと楽にしてあげようと三角筋にテーピングを4本使って補強した。これでかなりいいだろうと思い、安静を保てば回復するだろうと思っていたら、痛みが取れず全然良くならないという。調べてみると腕のこりがひどい。疲労というレベルではなく完全に炎症である。話を聞くと、「なるべく使わないようにしてはいましたが・・・。」と言う。我々の使っていいと思っているレベルと、患者さんが気を使ったというレベルが全然違う。我々はこれだけ問題のある筋肉を補強しているのだから、安静にして炎症が鎮まるまで使わないでと思っているが、患者さんは仕事で最低限しか使っていない、出来ることは反対側ですべてやってはいるが、どうしても使わなければならないときは現実問題ある。おそらくこの溝は埋まらない。この腕の炎症だが、腕は使うかストレスしか硬くならない。ストレスで炎症は起こらないから明らかに使っている。触って少し押しただけで飛び上がるほど痛み普通は言わないから相当酷使していることは間違いない。どうやればいいか考え、三角巾は必要だが、テーピングを止めることにした。こうすれば使ってすぐに痛くなるから、「こんな事で痛みが出るの?」と本人は自覚すると思った。長年やっているとただ補強すれば良いというものではない。トータルでどうやったら早く治癒するかを自覚して頂き、環境を整えなければない時は多い。少し可哀想だがテーピングをつけず、明日から現状認識が出来ると思う。