ぎっくり腰と胃炎

今日来たぎっくり腰の方は、「腰に悪いことは何もしていない。すこし連休で食べ過ぎただけ。最近少しだけ体重が増えて気にしている。夜中に食べる習慣が治らない。逆流性食道炎も指摘されている。」と言う。身体を診ると典型的なスタマックラインで胃炎、丸出しである。胃の具合が悪く、腹筋が働かず腰に慢性的に負担がかかり、悪いことに過食で足も浮腫んでいる。これでは腰は悲鳴を上げてしまう。胃炎の反応点の左太腿だけ治療したら、異常に痛がる。「何ですかこれ?」「だからスタマックラインで胃炎です。」「こんなに痛くて大丈夫ですか?」「では寝返りと立ってみて下さい。」「あれ、寝返りが痛くなくできる。あれ、腰が辛くない。」「ドツボ胃炎からくるぎっくり腰です。最近は重い物を持ってぎっくり腰で来る方は殆どいません。皆といってもいいぐらい胃炎が原因です。中々世間ではこういう認識はないですが事実です。逆流性食道炎があるなら少し食事の量を減らして回数を取ると楽です。だから胃薬を使うと腰の予防が出来ます。中々ここが理解して頂けません。」「そうですね、良くわかりました。」まだ当分、こういう会話を続けるのだと思う。