リウマチと間質性肺炎
常連さんが突然整形の医者から、「呼吸器の先生に行って。」と言われたという。話を聞いてみたら、この方は10年ほど前に関節の痛みがあり、詳しく診てもらったらリウマチの予備軍という事がわかり、リウマトレックスという関節リウマチ治療薬を飲んでいる。この薬は最近のリウマチ薬では目覚ましい効果をあげていて長期間飲んでいる方も多い。副作用で間質性肺炎(肺の小さな袋に「間質」という部分があり、そこに炎症が起こり酸素が取り込まれにくくなる病気)が起こるが、この薬を出していた先生が念のため血液(KL-6という血清マーカー)で問題がないか調べていてくれていた。KL-6という血清マーカーが上がると間質性肺炎を疑うが、最近それが上がりだして胸のレントゲンでも少し疑わしいので、呼吸器に行きなさいというわけだ。中々良い薬でも副作用がないという事はない。この方には何故こういう流れになったかを説明して、今後どうなるかも伝えた。間質性肺炎は肺胞の壁が硬く線維化を起こす事から、抗線維化薬やステロイドを使うが、場合によっては酸素を使う。たまに鼻にチューブをして酸素タンクを引っ張っている方を見ると思いますがあの状態です。本人はただ手が痛くて予防のため薬を飲んでいただけなのに、いきなりKL-6とか間質性肺炎、酸素と言われればびっくりしてしまう。私の師匠なら漢方薬(十味敗毒湯)と健康食品(ORT-乳酸菌と藍)でとてもいい成績を上げているが、経過を見ながら出来るアドバイスをしていきたいと思っている。