そんなに使っていない左手の痛み
常連さんが、「左の肩が辛い。何もしていないのに、五十肩かしら。」と言う。調べてみたら、五十肩ではなく、左指の軽い腱鞘炎が原因だった。「いつもより左手を使ったでしょう?」と言ったら、「少し慣れないことはやったが、そんなには使っていない。右は利き手だから使うけど、左にはそんなに負担をかけていない。」と言う。詳しく腕から指を調べてみると、中指の伸筋の周辺に明確な炎症がある。「この中指の炎症は普段やり慣れないことをやっただけで起こります。右は利き手だから多少負担をかけてもちゃんと回復するための仕組みが出来ていますが、使い慣れない左ではその修復が働きません。例え話がいいかどうかは分かりませんが、普段から食事の支度しているお母さんに『今日だけもう1食、夜食作って。』と言っても、お母さんはそんなに負担とは思わないでしょうが、普段料理をやったことのないお姫様に『今日、ご飯を作って。』と言ったら、大変なことになるのと同じです。身体が拒否をするのです。そんな左手の反応が肩まで影響しています。」と説明した。