口内炎と能力発揮

芸術関係の方が作品作りで根を詰め、坐りすぎて腰が痛いという。話を聞いていたら、口内炎が治らず肩まで痛いという。身体を診たら、腰は坐り疲れではなく胃腸の反応が強かったので、脚を診たらスタマックラインが綺麗に出ていた。これは口内炎でちゃんと噛めず飲み込むようにして食べて、胃を壊したのではないかと聞いたら、「そうかもしれない。」と言う。そして腸までやられている。口内炎は今は貼るだけですぐ楽(口内炎パッチ)になるものが出ている。辛い時にすぐ貼れば良いのに、長引かせると他の所にも影響が出てしまう。私は以前年末に歯が痛くなり、歯医者がどこもやっていなくて相当懲りた経験がある。それ以来我慢弱くなり、歯がおかしいなと思った瞬間には医者に電話をしている。早いとおかしいと思って20分後には歯医者にいる。日本人はどうしても我慢強いのが美徳という精神が遺伝子の中に入ってしまっている。以前貴乃花が痛めた膝を我慢して優勝した時に小泉総理が、「痛いのによく頑張った。感動した。」と言われると日本人は本当に弱い。しかし病気と対峙する時は我慢弱く、「病気は仰山にしろ」がいい。少し辛いだけでも大騒ぎした方が周りの方が色々とやってくれたり、情報が入るので早く解決する。どうしても根を詰めている時は「この仕事が終わってから治療を受けよう。」としか思わないだろうが、これでは遅い。折角の能力を身体の問題で止めさせられてしまい、発揮出来なくなってしまう。よく病院の待合室で、常連の患者が見慣れない患者を見つけては「あなたはどこが悪いんだ。」「少し血圧が・・・。」「いくつだ。」「160を越えています。」「そんなのは大丈夫だ。おれは200を越えたことがある。」とやっているが、何故か具合の悪い方の方が偉いように感じてしまう感覚を持っている。「昨日は徹夜だった。」と誰かが言うと、「俺なんか2日間寝ていない。」と言った方の方が上から目線である。本来であれば、「こんなに軽い症状なのに私は病院に来ました。」が正解である。中々すぐにそういう文化、日本人にとって新しい生き方は定着しないだろうが、せめて、「今までは身体が辛くなってからきましたが、これからは仕事をする前に診てください。」と言う患者が増えることを願いなから仕事をしている。