夜間頻尿

50-60代の男性で時々、夜間頻尿の方が来る。夜間頻尿の原因は心臓病や前立腺肥大症、腎臓病などだが、そこは大丈夫で薬が効かない方達がくる。我々はそういう場合に鍼灸や温熱、健康食品などでいくつか治療法を持っている。まず鍼灸であるが、図の赤い点に鍼を打つ。前立腺肥大症の方などにはとてもよく効く。但し「鍼をやってもらった日はおしっこがスッキリ出て夜中起きなかった。しかし2-3日しか持たない。せめて4-5日持ってくれればなぁ・・・。」と言われてしまう。健康食品だと、「ノコギリヤシ」が効く。そして「温熱療法」を追加する。「ホットストーン」と言って平べったい温めた石をお腹に乗せる。この温熱自体に頻尿を止める効果は少ないが、回数が減ったり、少し我慢できるようになったりする。次に「EPA」を使う。これは頻尿の方をBi-Digital O-Ring Testで調べるとヘルペスウィルスが多いことがわかっているのでその対策である。このEPAの効果も温熱と同じで、回数が減ることが多い。もうひとつの考え方として、身体の中の水をなるべく膀胱に貯めないで、発汗によって出す方法である。運動したり、足湯をしたり、身体に「水分は膀胱に落とさなくても、皮膚などから出るから」と覚え込ませることである。子供のおねしょも運動をして汗をかくようになると膀胱への尿が減り、良くなることがある。これらを組み合わせながら、「合わせ技一本」で80%治癒(夜中に1回程度は起きる)を目指しながら、治療している。