飼い猫の手術

数週間前に飼い猫の「蘭丸」がぐったりしていた。様子を見ていたら段々具合が悪くなり、吐くので医者に連れて行って色々と調べたが原因がはっきりしない。先生も困った顔をしている。これでは仕方がないので、ある方から教えてもらった医者に変えて調べて貰ったら、「お腹に何か異物があり、それが詰まっています。それが原因でこの血液の異常はすべて説明つきます。」という。説明を聞きながら、これは開腹だなぁとすぐにわかったので、「先生、くれぐれも手術、宜しくお願いいたします。」とお願いをした。お陰様で無事手術は終わり異物を見たら、なんとマタタビであった。あの猫の好きなマタタビである。少し大きくそれが小腸に詰まり吐いていた。マタタビとわかった途端、思い当たる節があった。蘭丸は時々脱走する。外に出て捕まえる時に呼んでも来ないので、マタタビでおびき寄せる。それが詰まったとわかった。何人かに聞いたら、そう言うことは時々起こるという。それ以来マタタビは粉にしたが、こういう場面でも医者の本音がわかると判断が速い。私自身もそうだが、自分で治せないとわかるとすぐに次を紹介する。世の中には、「患者を引っ張る」という言い方をして、中々よそにまわさない先生もいる。患者にすれば良い迷惑である。今回はかなり緊急性があったので、のんびりしていたら蘭丸は死んでいたと思う。やはり医療は「的確性」を欠いたら、不幸になるだけである。猫のお腹の手術痕を見るたびに強く思う。