83才で頭に100本鍼を刺す

常連さんのお母さんが、身体がだるくて眠気が取れないと通っている。身体を拝見しながら胃炎はあるし、投薬は多いし、顎関節に問題はあるし、便秘はあるし、終いには無呼吸症候群まで見つかった。以下は治療法である。

1.薬が多すぎたので医者と交渉して減らしてもらったら、胃炎が治って食欲が出た。
2.頭の血流を上げるためにマウスピースを作ったら思いのほか調子が良い。
3.頭の血流を上げるために頭に毎回100本鍼を打っている。
4.便秘が良くならないというのでアロエを指導したらよく効いている。
5.耳鼻科を受けるように指導したら、無呼吸症候群がわかり、専用器具(CPAP)を着けている。

現在は2週間に1度定期的に通われているが、83才の年齢で上記の内容は青天の霹靂ではないだろうか。考えてもいないようなことばかり言われるので、毎回ビックリされているのではないかと思っている。日本が高齢化社会になり、寿命がどんどん長くなっている中で、83才でもまだまだこれだけ出来ることはある。治療をしながらいつも、「自分の症状を諦めてしまうには早すぎる年齢である。」と感じている。