治療日記をつける
常連さんのお父さんが脊柱管狭窄症で高齢ということもあり、何とか手術をしない方法はないかという。足の麻痺や痛みも相当強くなれば手術以外の方法は少ないが、何とか生活できているのなら、治療日記をつけることを勧めている。どんなものか少し書いてみたい。
7月 8日(水) 今日はお寺に行ってお参りの帰りに中華屋さんに入った後、夜に腰が少し痛くなった。
7月12日(日) 今日は高台の公園に登ったら、登りながら少し腰は辛くなったが、風呂に入ったら楽になっていた。
7月15日(水) 今日は友達を銀ぶらして寿司を食べたら、何故か翌日は腰の痛みが減っている。
7月18日(土) 今日は自宅でテレビを見ていたら、夕方になって食後腰が痛み出した。
7月20日(月) 今日はデパートで何時間か過ごしていたら、夜になって腰が痛くなってしまった。
たったこれだけだが、かなりの情報が入っている。まず食事に関して脂っこい中華と寿司では、一般的には寿司の方が安全である。寿司は以前、5つの抗菌があると書いたが、かなり体調の悪い方でも喉を通る。毎日寿司でもいいぐらいである。食べ物一つで腸の具合が変わり、それが腰に影響する。次にお散歩でも平地なのか、高台なのかデパートなのかでは違う。高台なら太腿を使うが、使いながら腰に痛みを感じてもあとになって楽になることがある。またデパートでは冷えの問題は大きい。食品売り場は1-2時間で相当冷える。食と歩く環境、結局は「腸の問題」と「足の筋肉の状態」によって腰痛は左右されてしまう。こんな治療日記でも続けて頂くとかなり詳細な指導が出来る。続ければ続けるだけ自分の腰の状態がわかるはずである。手術の前に1度は取り組み、何をやってもダメであればそれから手術を検討しても遅くはない。