心に残った旅行会社
数年前にテレビを見ていたらある旅行会社の取材をしていた。その会社は「お年寄りや身障者専用」の企画で、身体の不自由な方や車椅子、足が悪い方などばかりを対象にしている。まず凄いのはすべての旅行コースを下見して自分で車椅子に乗ってどんな問題が起こるかをシミュレーションしている。「ここの段差がきつい。」「ここにトイレがないからコース変更。」「ここは旅館に言って治してもらおう。」「次の移動までお腹が空くから、ここで弁当。そのあとにトイレはここに寄る。」「ここのトイレは車椅子が入らないから、ここはおんぶ。」などと言いながらやっていた。これには驚いた。この企画でいい旅を経験したら、他の旅行会社には頼まなくなってしまうだろう。当然料金は割高だろうが、当然だと思う。新型コロナウィルスの影響で飲食や旅行業は大打撃だが、不景気な話ばかり聞きながら、ふと思い出した。世の中に需要は必ずある。それに対してどう自分が対応するかが大切だと思った。