久しぶりにターミネーターの身体を診て

以前から身体のタイプを「小鳥タイプ」「ライオンタイプ」と読んでいるが、実はそれ以外にまだ2つある。「ターミネーター」と「宇宙人」である。ターミネーターはライオンタイプより元気だから滅多に来ない。下手すると10年に1度しか来ない。たまたま今回、10年ぶりにターミネーターの方の体を診た。最近腰の調子が悪く、医者で調べたが何ともなく、鍼を打っても又痛くなると言う。10年前は「胃炎による腰痛」だったから、まず胃(スタマックライン)を診たら強い反応がある。「又胃が原因かなぁ。」と思いながら坐骨神経痛の反応を診たら殆どない。お腹を触ったら数ヶ月経っていることがわかったので、「もう6ヶ月ぐらい何となく腰が駄目でしょう?」と聞いたら、「それぐらい経つかもしれない。」という。これでは太田胃散を2-3週間飲んでもらいますとそんな話をしていた。次に背中を診たら、まさに「胃炎」と「ヤダモン君」の反応がある。大変な仕事の方だから仕方がないと思いながら、肩首も診た。この方は以前交通事故で、首を痛めていて10年前の初診時にそれを指摘したが、なんと古傷がほぼなくなっている。こんな事は滅多に経験しない。古傷は一生残ると散々言ってきたのにない。カルテを見直して同じ場所にほんのお印程度残っているだけである。そしてお尻を診たら典型的な胃炎による坐骨神経痛が出ている。何処を診ても胃炎がらみである。しかし胃が数ヶ月やられているわりには腸に負担がかかっていない。そして脚の治療が終わって背中を診たら、背中のこりがなくなっている。おかしいと思ってまた診たがない。まさかと思ってお腹を診たらほぐれている。そんな馬鹿なことはあり得ないと思いながら、「こんなにほぐれたら、薬はいりません。」とさっきまでと違う話になってしまった。古傷がなくなったり、胃薬の話をしながらほぐれたからもういりませんなどと言ったことは滅多にない。ターミネーターはやはり違う。こんな方ばかりが患者だと当院は潰れてしまうが、おそらく10万人か100万人に1人の身体の持ち主であろう。隣で一緒にかかっていた小鳥タイプの常連さんは、「私に対するアトバイスと全く違う。そんな事言われたことない。」と不満そうてあった。