病気と犯人捜し
常連さんが、「うちの社長は何かあるとすぐに人のせいにする。」と言う。この話を聞きながら、ある話を思いだした。大分前にオウム真理教が世間を騒がせていたときに、師匠が「いいか、彼らの話をよく聞いていろ。何かあると必ず人のせいにする。犯人捜しだ。良くないことが起こったらそれは『身から出た錆』、良いことが起こったら『皆様のお陰』という意識を持て。」と教えて戴いた。病気の治りにくい方にもこの傾向はある。「私のこの乳がん、先祖とコンビニ食。」などと言って、自分の生活などには全く原因を求めない。確かに病気の原因は「先祖の問題(遺伝情報)」と「本人の生き方(思想の含め)」であるが、遺伝子の問題は現代ではどうにもやりようがないが、それでも霊能者に頼んで、「私の乳がんはどの先祖が関わっているのでしょう?」と聞くと、「4代前の義次郎さんです。」と言われて、「ではお祓いをして下さい。」となってしまう。そのあと又病気をすると、「今度はどの先祖でしょうか?」「今度は8代前の吉之助さんです。」「ではまたお祓いをして下さい。」とキリがない。遺伝子以外の問題なら、本人の生き方である。過酷な生活とか食生活、考え方で病気はいくらでも変化する。以前師匠があるがん患者に、「あなたは私が医者だから、病気を治すのは私の仕事であって患者はただ治療を受けるだけ、治ったらすぐに仕事復帰を考えているだろうが、それは違う。あなたの過酷な生き方がこのがんを作った部分もあるのだから、治療が終わったらスローライフにしなさい。今まで通りなら又再発してしまう。」と諭していた。この身から出た錆に気がつくと途端に身体は快方に向かう。身体の中の眠っていたエネルギーが湧き出るように治っていく。何時までも自分以外のよそに原因を求めている方、耳が痛いだろうが事実である。