アナウンサーとクリエーター

アナウンサーとクリエーターの身体は全く違う。どこが違うかと言われて我々の指の感覚なのでうまくは言えないが、カテゴリー的には全く違う筋肉の質を持つ人種である。アナウンサーは「外部に神経を張り巡らせ、人の言葉を咀嚼し、自分の意見を加えて外にアピールし、人の反応を見る仕事」、クリエーターは「他人は一切関係なく、自分の内なる世界にどっぷり浸かって感覚でものを生み出す仕事」。だからクリエーターの身体をもっている方はアナウンサーの仕事は全く出来ない。又逆も真なりである。アナウンサーと言えば最近、小池都知事や神奈川の黒岩知事は元はテレビ出身のアナウンサーである。職業柄なのか伝える能力は極めて高い。これは聞いた話したが、ある市長がやはりアナウンサー出身で何かまずいことを言いそうになると自然と口がつぼまってしまうそうである。だから問題発言がないという。こういう筋肉のタイプも生まれ持ったものだから、選択を間違うと大変である。クリエーターには「司会業を頼まれたら、ゲストならいいと言いなさい。」と伝えた。人から聞かれて答えるのには何の問題もないが、自分を掘り下げてばかりいる方に他人の掘り下げは出来ない。