本来、腰痛に縁のない患者の腰
これは経験がものを言うだろうが腰を触るだけで、「この患者さんは本来、腰痛とは無縁の方。たまたま今回、胃を壊しているからその影響で腰に反射痛がでただけ。胃が治れば全く腰が痛いとは言わない。」とわかる。逆に、「この患者さんは相当治療をしても腰痛がなくなることはないだろう。親子3代で腰痛持ちだから、『相当痛いか、少し痛い。』で良くなることはない。なるべく『少し痛い。』が続くように治療しよう。」と思ってしまう。下の図は痛む場所を示した。本当に腰痛持ちは「ぎっくり腰」の所が多い。胃腸がらみは「腸の反応点」である。太腿の後ろは「下腹部の反応点」が硬くなる。そして「坐り疲れ」はほぼ背中である。患者さんはまとめて「腰」というが、我々から見ると全く違う原因である。背中や腰を見ながら、内臓や生活習慣を想像しながら何時も指導をしている。