著作権を勉強して

最近は新型コロナウィルスの影響で学会が全てZoomになってしまった。
会場に行かなくてもいいのとラフな格好で受講できたり、会費も安いのでこれに慣れてしまうと今までのようにまめに会場に行くのか少し不安を感じている。
学会は本来2つの目的がある。
一つは学び、もう一つは先生方との交流(懇親会)である。
学びに関してはZoomで全く問題がなく、交流だけ出来ないので少し寂しい思いをしている。
講義を聴けなかった先生のために、youtubeなどでオンラインで流すが少しこれには問題がある。
著作権の問題である。
今までのように会場を借りてクローズドな場であれば、情報が外に漏れないから何の問題もないが、オンラインとなるとそうはいかない。
色々な学会が著作権を勉強し始め、対策を取っている。
私が所属している学会でも対策を取り、私自身著作権を勉強する機会を得た。
その中で特に最近感じることは、これだけコンピュータが発達して、AI(人工知能)やビックデータなど活用すると、自動作曲などいくらでもコンピュータが作ってしまう。
東ロボくんと言って、コンピュータに東大を受験させる試みもある。
将棋やチェスも人間と良い勝負で、時には人間が負けている。
病気の診断でも部分的にコンピュータにかなわないケースがある。
やがては自分の携帯が「今日は少し体温が低く、脈が遅いです。午後の会議の予定は少し早めに終わらせて、夕方かにジムで少し汗をかきましょう。会食はご飯を半分残して下さい。」などと言うだろう。
ではコンピュータが何か作った場合は、その著作権は誰にあるのだろうか?
イギリスなどでコンピュータに著作権を部分的に認めている。
日本ではまだまだ議論が熟さないが、やがては認める方向にならざるを得ないと思う。
今までは人がコンピュータを使いこなしてきたが、未来はコンピュータが人に指示をする。
良い考えやアイデアがないかコンピュータに聞く。
コンピュータと「共存の時代」から「依存の時代」に変わりつつある。
既存の法律まで変えてしまう進化に、少し戸惑いながらいつもパソコンを叩いている。