秋葉原理論

近所に新しく整骨院が出来、常連さんと話をしていたら、「そこの先生は、『近くに作ってすいません。』という気持ちで挨拶に来られたのでしょうね。」と言うので、「ご丁寧に挨拶はいただきました。大きな菓子折も頂いて・・・。その時に『僕はこの街にどんどん医療関係が増えればいいと思っている。秋葉原や中華街を見ればわかるはず。出来れば出来るだけ外部から人が来る。』と言った。」と言いました。例えば青物横丁の駅からうちまでの間に「頭痛の専門」「耳鳴りの専門」「アレルギー性の専門」「坐骨神経痛の専門」「胃炎の専門」「内視鏡の専門」「膝の専門」という具合いになれば全国から患者さんが来る。時々「医者ビル」を見るが、1Fが耳鼻科、2Fが内科、3Fが眼科、4Fが整形となれば、上に行ったり下に行ったりで用が足りてしまう。煙草やお酒なんかはわざわざ遠くには買いに行かないので近所に出来れば大変だが、電気屋でもレストランでも我々のような医療系でも全国から来る。だから集まれば集まるだけ皆良くなる。個人的には「秋葉原理論」と思っている。患者さんにしてみれば「青物横丁で降りて少し膝を治してもらって、アレルギーを診てもらい、頭痛の薬のあと、肩でも揉んでもらうか。」となればどんな症状の人も「青物横丁で降りて数件か回れば何とかなる。」という噂が噂を呼び、凄い町になる。秋葉原だって横浜の中華街だって同じ理由で栄えている。なじみの中華店が混んでいれば新しい店に入る。よければ次回行ったときにどっちの店でもいいやとなるし、たまたまはずれの店があったとしても又新しい店が出来れば人は来る。だから独占企業はダメなのである。常に切磋琢磨しながら技術やサービスを磨きながら還元していく中に発展がある。そんな話を常連さんにしたら、「発想が逆なんですね。」と言っていた。