リハビリをして症状は変化するほどいい
骨折などの後遺症で通っている方は多い。今日来た方は「肩と足」を痛めたが、毎回辛い所が変わる。前回は肩、今回は首、その前は腰と言った具合である。毎回違うことを言うのは本人も気が引けて、まるで仮病のように思われるのではないかと感じていると思う。しかしこれはリハビリをしているととてもよくある事である。「肩と足」を痛めれば首や背中、腰、膝に症状が出ても全く不思議ではない。それより毎回症状が変化しない方が深刻である。例えば骨折後何をやっても取れない腰痛の場合、治療が効いていないことを意味するので、我々も頭を抱えてしまう。変化するのは治療効果があるわけだから何の問題もない。毎回違うことを言って来る方は安心して見ていられる。仕事に復帰すると思った以上に身体の器がないことは以前に書いた。時には息苦しさや胸の痛みを言う。息苦しさは「気胸(肺に穴が空く)」「心臓の循環障害」「血中に感染症」など考えられるのでレントゲンや心電図、採血などが必要である。それで問題なければ取り敢えず安心していい。胸の痛みでは帯状疱疹のことがよくある。皮膚をみれは赤いブツブツができているのですぐに解る。病院勤務時代に入院患者がよくかかっていた。本人は寝ているだけで免疫は落ちていないと言うが、身体はそうは感じていない。食欲は落ちなくても腸などは動かない。血行不良も起こる。車だって数年ほったらかしにしてバッテリーだけ取り替えて、すぐに動くかと言われればそうはいかない。身体も循環しているということがとても大事で、活動している中で免疫が高められている。骨折後は患者さんも色々と経験をするが、愚痴を言いながらあっちこっちと騒ぎながら治るものである。騒いでいる患者さんは大丈夫である。