筋肉が衰えてしまうという恐怖心

股関節症と脊柱管狭窄症で通っている常連さんが前回より、腰の調子が良い。何をしたのか話を聞くと、「山登りをやめたことと最近は階段とエレベーターがあると、必ずエレベーターを使うようにしている。前は意地でも階段だったが、今は変えた。ストレッチもしている。」と言う。ある程度の年齢になると特に男性は、「筋肉が衰えてしまうかもしれない」という恐怖心を持っている。これは男性特有である。何故女性はそう考えないかというと、定年後でも家事や買い物など生活が同じである。ご主人が定年後に家にいれば食事などの負担は増えるばかりで、買い物に後片付け、季節の模様替えにゴミ出しとゆっくり出来る時間などない。以前定点カメラでどれだけ女性が動き回っているかという番組があったが、男性はソファに座っているだけだが、女性は殆ど座らず動き回っている。いなくなればそれは買い物で寝るまでそのペースは落ちない。これでは筋トレなど考える暇さえない。だから男性が筋肉が衰えてしまうという恐怖心を持つのである。気持ちは分かるが実際は腰痛持ちの方で、筋トレをしなくてはならないという方がたまに休むと腰が楽になることがよくある。鍛えているつもりが負担がかかっているのである。ここを間違えるとよく腰は楽にはならない。中々この恐怖心をなくすことは難しいが、1度生活を見直して無理して鍛えない方が腰が楽になるようなら、体は安静を求めていると判断してもいいと思う。家事を少しこなすだけで筋肉は維持されるものである。