仕事が辛くなるとき
今まで何度かシステムエンジニアの話をしてきた。突然起こるシステムの故障に心が持たなくなり、体を壊す。何人かは転職させたが、システムエンジニアを続けている方も当然いる。何が違うのか考えてみたら、「取り組み方」ではないかと気がついた。体を壊してしまった方達は、「こんな事が起こるとは思わなかった。」と言うし、壊していない方達は、「これは起こると思っていた。」と言う。この違いは大きい。何か問題が起こると思っていれば、システムを組むときから対応策を考える。起こると思わなかったと考えれば、起こった時に慌てるだけである。この両者、普段から全く違う。起こると思っている方は、頭の中で場合分けや条件設定を常にしていて、想定問題をいつも解いている。以前テレビドラマ「ヒーロー」で木村拓哉が検事役で出ていて、仕事が終わってバーに行き、通販の話などをしているとマスターが、「それ、あるよ。」と言う。そうするとキムタクが、「え、あるの?」「あるよ。」という会話をかわす。準備がされているわけである。何を聞いても、「あるよ。」と言うものだから、私自身も真似がしたくて、患者から何を言われても、「あります。」と言ってしまう。奥の部屋がスモールアマゾンみたいになってしまっている。以前も「準備で勝つ」と言う話を書いたが、ここが分かれ道ではないだろうか。この準備をしていないと仕事は苦痛になってしまい辞めたくなってしまう。逆にここさえ準備できていれば、仕事は楽しくなる。私自身もう40年もやっているので、最近は患者で悩むことはもうなくなってきている。こちらも神様ではないので何でも治せるわけではないが、何をやったらいいかは分かっている。出来る範囲で最高のもの(情報も含め)は提供できる。お陰様で最近仕事は道楽になっている。