ぎっくり腰治療失敗談

新しい年になりあまり家の中にいるばかりでは善くないと思い、伊豆までドライブをして大室山に登った。標高580mで山頂までリフトがあり、軽いハイキングコースである。少し寒かったが帰りに渋滞に遭い、運転をしながら軽く腰に痛みを覚えた。自宅に戻り軽いぎっくり腰なのでこういうチャンスは中々ないと思い、今までやろうと思っていても中々出来なかった実験をいくつかやってみた。前回は「ぎっくり腰は炎症だから風呂は禁止」を実験して、風呂に入ったら痛みが殆どなくなった。今回は、新型コロナウィルスの影響で、多いと週に3-4回Zoomでセミナーを聞いているので、筋膜リリース(ファシアリリース)で学んだ事を少しやってみた。筋膜リリース(ファシアリリース)では、よく医者が患部(多裂筋、椎間関節、仙腸関節、棘突起)に注射をする。自分では腰に鍼が打てないので、バイブレーターを使って患部と思われるところを深く強く刺激してみた。刺激をしながら、数分後に腰に「ズキン」と痛みが走り、それ以降全く動けなくなってしまった。スタッフに治療してもらい、現在ではほぼ治ったが、正月の予約でご迷惑をかけてしまった方には、この場をお借りして心からお詫びいたします。そこで学んだことは、医者の場合、患部に注射をするが薬(麻酔薬やステロイド)がすぐに効いて患部を痛めない。しかしバイブレーターを使い患部に必要以上の刺激を入れてしまうと炎症が起こってしまう。以前から「腰はとばっちり、被害者。悪いのはお腹や脚」と言い続けて、ぎっくり腰の患者は患部を触らず治すことを何度もやってきたが、少し色気を出したら失敗してしまった。スタッフに治療を受けながら、「正しい治療をしても効かない訳」や患部の絞り込み方、時間の経過と痛みの関係、お酒の効果、鎮痛剤の効果、荷重のかけ方、改めて風呂の効果、お尻の筋肉との関係、パルス療法の効果、腹筋の使い方など学びは多かった。色気を出して失敗した分、ただでは起きない。今から思うと車で痛みを感じだ段階で、冷湿布でも貼っておけば終わっていた話かもしれない。「ればたら」は言えばキリがないが、新年マイナスのスタート、後は昇るだけと気持ちだけは上向いている。