隙間を埋めたり、取り戻そうとする心の働き

去年の年末はGo to トラベルが突然なくなってしまい、年末年始を良い宿で豪華に過ごそうと思っていた方達が旅行に行けなくなってしまった。その分自宅で豪華に過ごそうとおせちが馬鹿売れしたという。セブンイレブンやおせちを扱う業者が、「突然多くの注文を頂いても、全く対応出来ない。」と残念がっていた。話を聞くと、材料の調達や手間仕事なので、突然1000個と言われても年内には対応出来ないという。Go to トラベルが駄目になって皆が同じ事を考えるから、こういう事が起こるのであろう。我々の仕事も同じ事が言える。昨年の5月は1ヶ月治療院を閉めたが、1年のトータルで見ると患者さんが通った回数は殆ど例年どうりであった。例えば毎月うなぎを食べている方が、4月と5月は食べなかったとすると年末になって月に2回食べるようなもので、1年間を通すと回数は同じ。何か隙間を埋めようとするのか、補おうとするのか、そういう心の働きが人にはある。毎年京都に旅行に行く方が、2-3年行けなかった場合、「2-3年ぶりだからいつもより高いホテルに泊まろうか。」と言う気持ちになる。結局京都旅行で使う金額はトータルで平均すると毎年同じではないだろうか。どうも人には心のスイッチがあり、スイッチが入るまで行動する。心理学的に研究はされてはいるのだろうが、一年を振り返ってそんな事を感じた。