ヘバーデン結節について

常連さんが最近、指を触っただけでも痛みが出ると言う。調べてみると典型的なヘバーデン結節である。よく中年の女性で指の第1関節がコブのように腫れて変形している方がいますが、第1関節なら「ヘバーデン結節」、第2関節なら「ブシャール結節」と言います。原因は不明ですが、女性に多く発症します。遺伝性も不明ですが、母や祖母が患っている方に多く発症します。関節リウマチとは違うのですが、今までの整形外科だと「どうしても痛ければ注射はしますが、基本的に治療法はありません。あまり使わないで様子を見てください。冷やすと楽です。」と言われてしまいます。注射をしても痛みは戻ります。ひどければ手術をしますが、成績はあまり良くありません。我々だとお灸か瀉血です。これも一時的で痛みは戻ってしまいます。お灸は効くのですが、現実問題何度も同じ所にお灸はしにくいです。基本は腫れているので、冷やせば良いのですが、これが中々うまくいきません。痛む指ピッタリに冷やせません。今の時代ですからなんか商品が開発されているはずだと、スタッフに調べてもらったら、「アイシングフィットG」という、指だけ冷やせるアイスノンを見つけました。では他の治療法はないのかというとモヤモヤ血管で有名な奥野先生が、「ヘバーデン結節の痛みはモヤモヤ血管が原因だった」を書かれています。奥野先生には当院で治療できない患者を送っている関係で、著書を頂きましたが、新生血管を塞栓する事で痛みの治療が数分でできると言う。今までとは全く違うアプローチで治療ができます。今まで諦めていた患者には朗報です。