男性の更年期とオープンリール
還暦を迎えた常連さんが、「先生は還暦の時に何か感じた?俺、あまり嬉しくないんだよね。」と言うので、「僕は特別には何も感じなかったです。仕事柄、男の38才説で色々と訴えてくる方はいますが、おそらく昔聞いた話が影響していると思います。20年ほど前に何か困った事があると相談にのって戴いていた師匠から、『よく男が40才になると、人生半分来たなどと言って立ち止まる奴がいる。生き方というのはオープンリールでいいんだよ。オープンリールは昔、カセットテープがなかった時代に、右と左の大きいリールにテープを引っかけて再生していた。巻き戻すタイミングが遅くなると、カラカラカラとテープが外れてしまう。人生もこれと同じで、全速力で駆け抜けて、テープが外れたところで終わり。立ち止まらなくていい。』と教えて戴きました。最近は男性にも更年期があり、酷くなると鬱病を発症する方がいますが、余り深刻に考えて精神を病むといけません。余り思い詰めないぐらいでいいと思います。」と話したら、ふーんという顔をしていた。