こりをたたき壊す

今日来た方はテニスのやり過ぎで脚の筋肉がガチガチになっていた。筋肉,硬さもある程度なら十分ほぐせるが、ある一線を越えてしまうと揉んでも全く反応しない。こうなると方法は2つ、鍼を使うか、筋肉をたたき壊すかである。たたき壊すというと少し語弊があるが、我々の感覚ではよく公園にシーソーが置いてあり、錆びて動かなければ初めのうちは油を差すが、全く動かなければトンカチで叩く。このトンカチで叩く感じを「たたき壊す」と表現している。そうなると治療は痛いし、1-2日間揉み返しも起こる。しかし優しく揉んでいるだけでは全く反応しないので、この方法しかない。鍼が合う方なら最終的には低周波パルスなとを使うとよくほぐれるが、万人向けではない。昔はたたき壊しすぎで患者さんから大分苦情をもらったが、最近はほどよく加減が分かるので、苦情は殆どない。たたき壊すにも技術力がものを言う。