リハビリの後に出た痛み
常連さんが少し首の調子が悪いので、レントゲンを撮ってもらったら、ストレートネックと言われたという。その後担当した医者から、「少しリハビリをやっていきなさい。」と言われ、治療してもらったらその後、首が痛くなったという。我々から見ればその苦情は病院に言って欲しいが、本人は、「リハビリをして痛いのは当たり前。こんなもの。」と思っていたらしく、病院に苦情を言っていないという。では中華屋さんでラーメンを食べたあと、食中毒を起こしたら何も言わないのであろうか?車のエンジンの不具合を治してもらって、又調子が悪ければ何も言わないのであろうか?おそらく文句を言うであろう。何故か病院の場合は、「白衣の先生方は間違えない。」みたいな感覚を持っているらしい。私が想像するにそのリハの先生はおそらく30代、まだ経験が10年ないであろう。おそらく痛がっていた首や肩をそこそこ揉んだのであろう。少し力が強すぎたが、神経を痛めて後から痛みが出てしまったのであろう。そんな事を想像する。患者さんに話を聞いたら、「まさにその通りです。」と言う。このブログで何度も書いているが、痛みの原因がはっきりしないのに患部だけの治療は危険である。悪化した場合に手の打ちようがない。だから我々は患部を触らずに遠隔だけで何とか治そうとする。理由は簡単である。長年やっていて紹介などで来られた場合、失敗が全く許されないからである。「いいと思って紹介したのに悪化した。」では完全に紹介は止まる。今私が考えているのは「1/1000(千分の一)の精度ではダメ。」という事である。1000人治療して1人悪くなることがもう許されない。年間でおそらく軽く1000人以上治療しているが、年に1回の苦情はダメである。感覚として、「1/1000000(百万分の一)」の精度である。これから何年できるかはわからないが、今後1人の苦情も出さない精度である。こんな話を患者さんにしながら、患部は全く触らず、腕と首の一部の神経の治療だけで痛みは取れたようである。