悪に遠ざかる

常連さんが、「ここに初めて来た時は腰が酷くてどうにもならなかったが、最近は週に2回ゴルフをやっても辛くない。」と言う。定期的なメンテが功を奏している。我々が常連さんを診ていて感じるのは、「定期的なメンテは悪から遠ざける効果がある」ということだ。例えば自宅の近くにお寺があり、お坊さんと仲良くなった場合、「今度、寺で座禅をやるから来なさい。」とか、「両親を大切にしなさい。」とか、「お天道様が見ている。」とか、自然と仏教などの教えを学んでしまう。まさに門前の小僧である。我々も身体を診れば、「食べすぎ」とか、「足が硬いからこのままでは腰痛が出る」、「便秘をしているから少し下剤をかけなさい」、「首がゆがんでいる。歯医者へ行きなさい。」など言ってしまう。患者さんも何となく聞いているうちに覚えてしまう。やがては自分に症状がなくなると、他人の病気が気になり出す。「あなたの腰痛が治らないのはお腹の調子が悪いのではないの?」と昔言われた台詞を言っている。長い人生、悪から遠ざかるだけでも良いことである。長年仕事をしてきて、最近坊さんに近づいてきた。