潮の満ち引き、新月満月と出産
病院勤務時代に鞭打ちの患者さんがよく指のシビレを訴えて、中々効く治療法がないので、鍼で指から少しだけ出血させると楽になる事がわかり、時々やっていた。これは瀉血と言って歴史はかなり長い。今になって何故効いたのかはウィルスや痛み関係の物質などで説明はつくが、当時はある程度出した方が楽になるぐらいの感覚しかなかった。あるとき血の出方にかなり差があることがわかり、何故そうなるか調べたら、どうも潮の満ち引きが関係しているらしいとわかった。ベテランの看護師に聞くと、「人が生まれるのも亡くなるのも、潮や新月満月が関係している。出産は特にそう。婦人科では良くそんな事を言っている。やはり女性の身体は『月経』と言うぐらいで関係しているのよ。」との話を聞いて納得してしまった。こういう話が出る度に、「いかに人間は自然の一部であるか」を感じる。自然に逆らってはならなといつも感じる。