定年後の右坐骨神経痛

常連さんが定年して右坐骨神経痛と足がつると訴えている。足がつるときに飲む漢方薬を飲んだがそんなに効かなかったという。身体を診たら典型的なスタマックラインで胃炎を起こしている。以前から胃の漢方薬など薦めていたが、効いていないようだ。腸の反応を調べたら動きが悪い。「定年してから自宅でゆっくりしっかり食事をしていませんか?今の時期は外にも出にくいから、一日中部屋の中でのんびりしているのではないですか。仕事をしているときは急いで色々とこなしていたでしょうか、時間があると少し小腹も空いてきてつい食べてしまう。そんな生活を3週間ぐらい続けると胃炎が起き、スタマックラインの左坐骨神経痛が起こります。それをそのまま無視してほったらかしにすると今度は右側に出ます。だから右坐骨神経痛が出るまでに1ヶ月以上かかるのです。逆算すると定年してからそんな生活をずっと続けているのではないですか?」と聞いたら、「・・・・・はい。」と言っていた。今の時期はオリンピックでテレビに釘付けになってしまうから余計に坐骨神経痛が起こりやすい。解決法は一つ、仕事を再開とは言わないが、現役時代に近い身体の使い方と食生活にすればすぐに解決する。「定年したからお食事はゆったりゆっくり・・・」なんて考えていたら胃の負担が増えるだけで坐骨神経痛は治らない。