いつもと違う反応が出たら

常連さんが珍しく今までと身体の反応が違う。何があったのか聞いても本人は全く分からないという。こういう場合はどう考えたら良いのだろうか。今までの状態をAとして、今までと違う状態をBとして考えてみる。

  1. まずAがBになってもすぐAに戻れば、一過性だったということで何の問題もない。何故Bになったのかは分からない場合も多いが、概ね問題はないだろう。
  2. AがBになってそのあとCに変化した場合、Cに問題なければBも良しとすることが出来る。しかしCに問題があるなれば、Bの事も考えなければならない。Bの事がわかればCも理解しやすくなる。
  3. AがBのまま固定してしまった場合、Bに問題がなければ良いが、問題があれば原因追及をしなければならない。

身体は常に変化しているが、ある一瞬で切り取ってしまうとそれが何を意味しているのかが分からない。以前、いつもと違う症状が出て原因がわからなかったが、数年後、首を痛めていることがわかり、あの時のあの症状は首が関わっていたんだとわかった。それ以来丁寧に首を治療し続けたがあのお知らせがなかったら、あそこまで丁寧に首は治療しなかったと思う。こういう事も全て時間が経ってわかることで、症状が出た途端わかるわけではない。少し長いスパンでものを見る気持ちがないと身体の問題は解けない。この仕事のおかげで大分長い目を持つようになった。